テーマ:冬の植物

群青

くれないゐは犬の名を呼ぶ冬田かな  12月の西日を受けて穭田は、金色に輝く。10月の黄色く色づいた 稲穂が黄金色に輝くのと違い何かもの悲しさが付きまとう。  松任谷由実が、ゆく夏を惜しむ「晩夏」という曲に書いたように、傾い てゆく夕日は正に藍色は群青に薄暮は紫に色を変えてゆく。 12月の冬…
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12月のボサノヴァ

葛黄葉なまじ潜みに日を受けて  12月に入り急に寒さが増してきた。山の中の広域農道を走って いると。楓などの紅い紅葉は終わり、黄色く黄葉した木々が目立 つ。そして道路の傍には木々に張り付いた葛の葉が黄葉してい る。鮮やかではないが、遅れて来た黄葉とでも言おうか、九州は 常緑樹が多いので、葛の黄葉は些か新鮮なのである…
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冬のぶらんこ

ふらここをふたつ揺らして一人きり  小佐井芳哉 炎環同人  雪のふらここ  母が逝ってしまった。数年介護し、半年の寝たきりであったが、 終末期は介護施設の厄介にもなり、介護としては比較的楽な期 間であった。しかし大変なのは母の体が動く時期であった。認知 症もあまり進行することはなかったのだが、母は物事の…
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何事もなき生活

裸木の清々しきも見飽きたり  相生垣瓜人 東京の23日の雪は相当積もったようだ。世田谷の高速の上り坂 では、大型トレーラーが交通不能に陥り、山手トンネルでは10時 間程不通になったようである。大雪の日に車の中で長時間缶詰 になるのは、普段の心地よき生活に突然起きる恐怖ですらある。  同時に草津のスキー場の傍…
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信じ難いほど美しい内面を持った人

冬菫ふかく憂へずよろこばず  NETニュースで下記の記事を見た。囲碁をたしなむ私にとって畑違 いの将棋の世界であるが、棋士の生き方としては、同質のものもあ ると思うのだが。羽生善治という人物を、何かにつけて遠巻きに見て きたが、この生き馬の目を抜く将棋の世界に於いて、30数年間、第 一級の棋力と内面のす…
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忘却と銀杏落葉

忘却を一切 銀杏落葉ふる  人間、一生のうちで、そう尊敬できる人にめぐりあえるものではない。 好きな人や、友達に類するものは、折々に出会えるのであるが、生き 方に厳しさは生まれない。十代の頃は特に、長男でもあるせいか、ど うでもいいことに心血をそそぐきらいがあった。  私の場合二十代は、いいめぐり逢いに遭遇することはあ…
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冬のひまわり

逃水のくるぶし見えている異郷  月野ぽぽな 海程  2017年、63回角川俳句賞は、月野ポポナさんに決まった。ただ賞を取っ た50句は、今まで私がイメージしていたポポナさんの俳句とは趣が違うよ うな気がした。  ニューヨーク在住と聞くが、WEBで所属する海程の「金子兜太選秀句鑑 賞」でポポナさんの抽…
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初冬の紅葉

九十九の物差一縷の寒の雨  九州でも公園、寺社などの名所へ行けば人為による楓などの紅葉は、 あちこちで見ることができるが、身近な低山などの天然の紅葉ともなる と、常緑樹が多い為か紅葉した木々を見ることはそうあるものではない 。近所の林道を散策してみたが、目に映るものは木漏れ日に紅く染ま る櫨の木の小さな小枝くらいで…
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冬の黄葉

木洩日の薄きは淋し冬黄葉  高木晴子  12月も数え日の午後、年用意のために買い物にでかけた。 車を走らせていると山に黄葉した木々が幾分目立つ。九州の 山は全体的に常緑樹が多いが、この押しつまった時期に黄色 く色を変えた木々に気づくことはなかった。冬に枯木山になる ことはないが、11月には紅葉もある。季節外れの黄葉…
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天涯の実

天涯に蔵青くあれ樗の実  2016年はあと三日となった。比較的暖冬傾向の冬で過ごしやすいようだ。 今年は佐渡や東北に棚田の撮影に行ったこともあり、棚田のブログの作成 にいそがしく、「眺めのいい部屋」のブログは何かと空白期間が多かった。  60歳を過ぎて徐々に気になっていることだが、物事に対する感動のレベル が下がっ…
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寒牡丹と母

おふくろ ・ わるいな ・ ・ ・ 寒牡丹  今年二月で卒寿になる母を、宅老所で過ごさせることにした。 家財道具を用意し、母をなだめすかし町外れにある施設に連れ て行った。  物忘れもそう進んではいなくて、足腰もまだ丈夫なほうだ。それ でも同居するということは、それなりの労苦がつきまとう。全ての 行為に見返りを期…
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枯菊

冬菊のまとふはおのがひかりのみ 水原秋櫻子 枯菊にきょうある事を耳打ちす  小寒を数日すぎ、午後に薄日がさしたので辺りに散歩に出かけた。 九州の山々は常緑樹が多いので、一面枯木山にはならない。しかし 野の草は一面枯れて物寂しいかぎりだ。気が重いまま散歩を続ける。 枯れきった背高泡立草は花弁が絮(わた)状になり虚ろに…
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追伸 春近し

 新潟のことを調べていると、面白い事が分かった。明治期 廃藩置県後の県別人口であるが、1887年(明治20年)より 1893年までは、新潟県が166万人で全国一位であった。 それほど越後平野は、人を滋養する力があったのだろう。 1888年(明治20年) 府県別人口 新潟県  165万 愛媛県  155万(香川…
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冬牡丹

咲ききつてふたごころなし寒牡丹 久保知音 寒牡丹風は枯れたるものに鳴る   山口草堂 冬牡丹をみなに喪服うつくしき    安沢静尾  寒牡丹を見に祐徳稲荷神社へ行って来た。正月の賑わいが まだ少し残っていた。蝋梅は、盛りを過ぎているようだが、馨し さは十分のこしている。  寒牡丹と冬牡丹どちらも人為的に開花を遅らせ冬…
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楸邨の冬木

その冬木誰も瞶(みつ)めては去りぬ   加藤楸邨 有田町 柿右衛門窯の冬木(柿の木) 雪の蕨野の棚田の柿の木
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蝋梅

蝋梅やここより海は三里ほど 気温は低かったが、風もなく日がさしていたので、 唐津の近くの浜玉町にでかけた。山側はみかん山 で、この地のみかん栽培は歴史もあり、かなり上の 方までみかん畑が続いている。するとその中に一本 七分咲きの蝋梅を見つけた。微風にのってくる蝋梅 の香りがなんとも清々しい。下は一面の水仙が群生 し…
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冬苺

冬苺まず一粒は神のもの 大空と大地のはざま冬苺 九州の山は初冬とはいへ、青々としている。 林道を散策していると、何か視線を感じる。 振り向くと木苺が藪の中にひたむきに果実 を実らせている。枯れかかった薊、蜂を抱い た白椿、殺風景な荒地にも歌の種はことか かない。                冬苺 …
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皇帝ダリア

皇帝ダリア水平線を従へり 11月に入ってからあちこち(佐賀・長崎近辺)で皇帝ダリアを 見かけるようになった。初冬の時期場違いに背が高くピンク の花を咲かせているのは目立つ。メキシコ原産というから、 植栽としてこれを栽培している人が多いのだろう。半耐寒性 のため西日本あるいは、太平洋側に多いのだろうか。俳句 でもま…
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