脛(すね)に吹く風

吹く風に飼ひ慣ならされて夏の空  今回から新たに加わった、18、19歳の投票権は興味深いものだ った。18歳及び19歳の合計では、男性43.43%、女性47.58%、全体 45.45%と、それぞれ投票者全体の投票率54,7を下回った。  共同通信社が実施した10日投開票の参院選の出口調査によると、 選挙権年齢の…
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鉄棒の歌

鉄棒に一回転の景色あり身体は影と切り離されて 虐げる人が居る家ならいっそ草原へ行こうキリンの背に乗り                         歌集「キリンの子」より  これは現代のお伽話であろうか。歌人鳥居(わけあって本名は公開してい ないらしい)は、小学校5年の時、離婚した母の自死に会い天涯孤独となる…
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若葉闇の寺

しめりけの三途の川も夏の月  まだ梅雨明けの知らせはないが、今年の九州の梅雨は雨に悩まされ た。累計で数千ミリの降雨量だそうな。小さい土砂崩れは数多くあった ようだが、致命的なものからは、何とか逃れることができたようだ。今九 州は水に浮いている浮島のようなものだろう。この時期何かしらの地の 揺れは起こって欲しくない…
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青田波

青田波行くは遊行か笠一つ  平田君代 上記の句は松尾芭蕉、奥の細道の「田一枚植ゑて立ち去る柳かな 」を 下敷きにした句であろうが。海より吹き上がってくる青田風は湿度のため かやや重いが、束の間の梅雨の晴間、心地よいものである。 青空と青田と風車   青空と青田と風車
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答えのない質問

答へなき質問すれど青田道  米国人作曲家チャールズ・アイブスに「答えのない質問」という曲がある。 弦楽の和声の上に管楽器群による質問と答えが取り止めなく錯綜する。  新聞の購読を止めて、今はもっぱらNETニュースに頼っている。(止めた 理由は新聞をゴミとして出すことが億劫になったからである。)私も人生の 最終コ…
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窓際の緑陰

純情小曲集 萩原朔太郎  靜物 靜物のこころは怒り そのうはべは哀しむ この器物(うつは)の白き瞳(め)にうつる 窓ぎはのみどりはつめたし。 窓際の緑陰
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田園交響曲

夏の日の匹婦の腹にうまれけり   室生犀星 匹婦(ひっぷ)は卑しい女の意。室生犀星自身が正妻の子ではない という独白の凄まじき一句。 初夏の田園風景 信州木崎湖畔の風景 黎明の初夏の山々 高ぼっち山より北部の山々を望む。  英国は周辺に物議を醸しているが、ヨーロッパは…
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あじさいの午後

あじさゐや晝.の茶漬けを飽きもせで  法事の帰り紫陽花が咲き乱れている場所があった。紫陽花の花は数件の 集落と田を囲み、午後の風に戦ぐ青田は寝静まっている。田植えも終わり苗 が伸び始めたこの時期は農家にとっても小休止ということであろうか。 紫陽花の昼ながら夜を抱きいる  徳弘純 紫陽花の…
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青田風

海にでて海に透けゐし青田かな  内陸部では田植えが始まっているようだが、佐賀県西部の海沿い では早稲田地帯が多く、青田真っ盛りである。梅雨晴間青空がのぞ いたので青田風を感じにでかけた。草刈機の音がシャープに響く。 今年の梅雨は今のところ雨が少ないようだ。天水を頼みとする地域 は気が気ではないであろう。この地域の青…
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梅雨間近

信長の落ちのびし道不如帰  五月下旬晴天が1週間ばかり続きそうだったので京都、信州、越後 の棚田を見に出かけた。車は車検時点火プラグ等かなりの部品を交 換したのですこぶる調子が良かった。九日で3500Kmほど走ったこと になる。帰ると1週間ばかり疲れがぬけなかった。  どこも田植えが始まった頃で、田の水面が日に…
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四月になれば彼女は

道尽くるあたりに見たり他(ひと)の仔を蹴落して生くるくわくこうの雛  齋藤史  60年代中学生の私は意味も解らずボブディランやサイモン&ガーファンクル (作詞作曲はポールサイモン)の歌を聞いていた。何か詩情のようなものを感じ ないわけではなかったが、彼等の歌を今聴くと、彼等は歌い手である前に詩人 であることがよくわか…
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狐三昧

薫風に吹かれし母の二度わらし  晩春の花、狐の牡丹は日を浴びて黄色く輝いていた。「狐」の名の つくものは他に、「狐の剃刀」や「狐薊」などの植物ががある。狐の牡 丹には毒性があるらしく、「きつね」という語感には不吉なものという 意味合いもあるようだ。また天気雨を狐の嫁入りと言ったりもする。  老人ホームにいる母が、布団を…
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春の地震

飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなむ  在原業平  今年の桜は、天候に恵まれなかった。最後は春北風により、一気 の落花となった。そんな気の晴れない日を過ごすうちに、前回のブ ログより随分日が経ってしまった。  その日の夜は、上弦の月(半月)であったろうか、21時過ぎに春 の一撃が熊本市周辺を襲った…
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春分の頃

木蓮のため無傷なる空となる  細見綾子   面白いことを聞いた。幕末の庶民はあのペリーの黒船が見 えなかったというのだ。人間は、見たものを脳で情報処理でき ないと視覚として認識できないらしい。当時の人たちは、船は 木造で白いものという認識がある。そのため鉄でできた黒い かたまりは脳に認識できないので見えないとい…
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カラヤンの黄昏

下萌の皮下は泥土かバラードか  指揮者には、長命な人が多い。それは何歳になっても脳をフル回転 させている(簡単に書いたが御容赦を)からだと思うのだが、死ぬ直前 まで指揮をしている指揮者はかなりいる。指揮者には、老後とか惚け とかいう言葉は無縁のようだ。  指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤン(1908年4月5日-1…
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仲春の小県

春陰や鎖骨冷たき昼寝覚  NHK大河ドラマ「真田丸」が、なかなか面白い。人気の戦国・幕末物 のひとつだが、視点を信州の真田の所領である小県においたことによ り、ドラマの景色が変わり中々見応えがある。それにしても真田昌幸役 の草刈正雄が好演である。一筋縄ではゆかない戦国武将を演じきって いる。  「歴ドル」小日…
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いつか王子様が

マイルスのミュートは苦がし春の鳶  「春の鳶寄りわかれては高みつつ」という 飯田龍太の句があるが、 三寒四温を経て春を待つ期待が膨らんでゆく。しかし春のはじめは 物悲しさもつきまとう。  マイルスデイビスのアルバムに「いつか王子様が」というディズニー の白雪姫の挿入曲をタイトルにした、彼にとっては明るい部類のアル …
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逃げる女2

逃水のくるぶし見えている異郷     月野ぽぽな 海程  NHKのサスペンスドラマ「逃げる女」が最終回を迎えた。実に寡黙 なドラマであった。台詞が断片的であり、象徴的でもあり、見るものに 想像をうながす。民放の饒舌なドラマとは大違いである。そして少しづ つ登場人物の過去が明らかにされてゆく。結末は大体想像がつ…
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獺祭書屋主人

獺祭の枯野を掃きて空眠り  5年前の2月初旬、5ヶ月前に手術をして、リハビリだと思い根岸・谷中 界隈を散歩した。子規庵は一度訪れたいと思っていたのだが、その日も 暖かい1日だった。  子規庵は、横に張った板張の外壁で、戦前には特に多かった様に思う 様式である。建物の来歴は旧前田侯の下屋敷の御家人用二軒長屋と いわれ、…
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一条の視線

一条の小さき威嚇梅二月  梅の花を見にゆくと、必ずと言っていいほどメジロが枝にとまっている。 近くに寄ってもあまり逃げることはない。性格が穏やかなのだろう。メジロ は、ホトトギス新歳時記では、秋、現代俳句協会の俳句データベースでは、 夏の季語である。春、梅の花の蜜を吸いにくるのは留鳥のメジロである。 留鳥の鳶には、…
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