田園交響曲

夏の日の匹婦の腹にうまれけり   室生犀星



匹婦(ひっぷ)は卑しい女の意。室生犀星自身が正妻の子ではない
という独白の凄まじき一句。



初夏の田園風景
信州木崎湖畔の風景
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黎明の初夏の山々
高ぼっち山より北部の山々を望む。
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 英国は周辺に物議を醸しているが、ヨーロッパはもう初夏に入る頃
であろうか。梅雨のないヨーロッパはこれから最も過ごしやすい季節
に入る。
 何故かこの時期になると、ベートーベンの交響曲6番「田園」を聴き
たくなる。年のせいかは知らないが、梅雨の鬱陶しい気分を和らがせ
てくれる。
 ベートーベンの交響曲の中では唯一標題的といわれ、性格を異にし
ているが、リフレインが多用され、全編牧歌的気分が横溢している。
 交響曲6番の演奏において、指揮者が苦心するのはテンポ設定だ
ろう。そして第1楽章冒頭の旋律の表現は、聴く側にとっても指揮者の
技量を推し量るところでもある。
 チェリビダッケの遅いテンポ(51分 93年)は、旋律を際立たせはす
るが、即興性や曲の推進力を犠牲にする場面もある。速いテンポの指
揮者(カラヤン36分 62年)はその逆も言えよう。 
 ユーチューブで聴いた中ではGバント・北ドイツ放響(45分 86年)の
演奏に共感した。テンポ的には中庸ということになろうが、表現は中庸で
はない。ではバントの指揮は何が違うのか。音に「切れ」を感じるのであ
る。奏者の緊張感、過渡な表現の抑制など様々な要素があろうが、中々
上手い表現が見つからない。Gバントの晩年の指揮には、他にベルリン
フィルとのブルックナーやシューベルトの演奏などがあるが、そこにも晩
年の黄昏が輝く一瞬を垣間見た気がした。

 



ベートーヴェン 交響曲 第6番「田園」 Gヴァント指揮 北ドイツ放響
https://www.youtube.com/watch?v=2SCIwP9PCmM&spfreload=10


Gヴァント指揮 北ドイツ放響ベートーヴェン 交響曲全集
最近はCDを全く買わなくなってしまったが、久々に買ってしまった。
通販で5枚組1900円という破格の値段に魅かれたからだが。
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